数十年で枯渇する化石燃料（石油）に頼らない文明（都市）のサスティナビリティ（持続可能性）を考えるための基本書。サスティナビリティという言葉を知らなくても都市の歴史、住宅の歴史を写真やグラフをまじえながらたどり、都市の居住空間の変化と、化石燃料に変わる燃料電池、風力、太陽光など再生可能なエネルギーについて身近な話題を通して考える。今、世界中で意識が高まる持続可能な都市社会、地球環境の課題と展望を探る。

【目次】
序論
第�T章　エネルギーとエンジン
一　ターニングポイントとなった産業革命／二　化石燃料の枯渇／三　水の枯渇／四　エネルギーの歴史／五　新しいエネルギーとエンジン／六　可能性のあるエネルギーとエンジン／七　ゼロ・エミッション（廃棄物ゼロ）の理念／八　ゴミ分別・エネルギー工場の提案／九　地球温暖化はエネルギー問題／一〇　日本の方策
第�U章　都市のゆくえ
一　複雑な都市環境／二　都市のはじまり／三　交通の発達・産業革命以前／四　産業革命以降の交通／五　都市の発展／六　都市・江戸のはじまり／七　江戸・東京の上下水道／八　「まち」の崩壊／九　田園都市理論の拡大／一〇　エコシティ・江戸／一一　陰陽学の京都／一二　ローマに見る都市の原則　／一三　パリに見る都市の景観／一四　コンパクトシティ／一五　まちづくり／一六　郷里「富士」まちづくり提案／一七　これからの都市／一八　「明日の庭園都市」の理念
第�V章　これからの住居
一　新しいエネルギーと住居／二　日本の住宅の現状／三　建築の機能変化／四　生活環境の歴史／五　家の形式／六　住宅の販売と取得／七　建築トラブル／八　現代建築の問題／九　都市と建築の規則／一〇　日本の都市・建築の特徴
第�W章　人間とくらし
一　環境と情報／二　社会と人間